カム送り解錠対策部品の取付
 
去る、2002年9月13日に警視庁生活安全局はカム送り解錠に付いて広報いたしました。これは、防犯性の高い錠前に交換しても、痕跡を残すことなく解錠出来てしまう新たなピッキング方法です。
 今回、写真のようにドアからカギ穴が突出しているタイプの、カム送り開錠対策品の取付についてご説明いたします。
このタイプのシリンダーは、色々な厚さの扉に単一の商品で対応できるよう、カバーがスプリングで動きます。ですから、写真のように引っ張れば簡単に隙間が生じます。
カム送り解錠とは、ここから特殊工具を差し込み開けてしまうと言う行為です。これは、この方法で閉めることもでき、盗難被害の発見が遅れる原因にもなっています。
写真にあるものが、カム送り対策用部品です。
テレビ等で報道されている部品は、シリンダーの隙間にリングをはめるものですが、これは扉の厚さなどによって対応できない場合が有ります。
この場合、写真のような部品をシリンダーケース本体にはめ込み、カム送りの対策としています。ですから最初からこの部品を購入しておけば、無駄にすることも有りません。部品単価は、¥300/個です。
 本体写真にA・Bと刻印が有りますが、これはサイズが違います。通常Aで取付可能ですが、とりつかない場合はBで対応します。
用意するものはプラスのドライバーと、シリンダーを留めているピンを外すのに使用する、ラジオペンチ。
まず最初にドアを開け、フロント部分を留めているビスを外す。
上下2本のビスを外すと、本体が現れます。
近づいてよく見ると、シリンダーを留めているピンが4本見えます。
シリンダーを交換しますので、内側のサムターン側のピンは外しません。
外側の2本のピンをラジオペンチで抜きます。
そうすると、シリンダー部分が外れます。
写真の丸印部分に今回用意した部品を取り付けます。
<写真をクリックすると、大きな画像で見られます。>
先程用意したラジオペンチを使い、部品を取り付けます。
写真丸印内で、銀色に光っているのが対象部品です。
このときついでに新しいシリンダーと交換すると良いでしょう。
その場合、新しいシリンダーを取り出し、裏をよく見ます。
よく見ると、本体側の上下に穴があり、これとシリンダー側の出っ張りと合わせ、はめ込みます。
シリンダーをはめ込んだ後、ピンを外したときと反対の要領でピンを差し込みます。
差し込みにくい時は、シリンダーを摘んで左右に動かしながら、ピンを押し込みます。
シリンダーが取り付け終わりましたら、フロントカバーを取り付ける前に、キーの操作具合を確認します。
操作に問題が無い場合は、上下2本のビスでフロント金具を取り付けます。
最後に内側サムターンの状態や、ドアを閉めての施錠具合を確認し、作業終了です。
対策作業は、わずか5分足らずです。
部品が少々細かいので、ドア内部に落とさないよう注意が必要です。
 
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